水口岡山城 その4 [お城踏査]

水口岡山城の続きです。

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水口岡山城は以前は土の城と思われていました。

それが近年の調査で総石垣造りの織豊城郭であったことがわかりました。

石垣見学ルートの入り口です。

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水口岡山城は天正13年に豊臣秀吉の家臣の中村一氏によって築かれました。

天正13年に築かれた城ならば石垣も築かれた可能性は高いですが、江戸時代に築かれた水口城の築城のため石垣の石が運ばれたためです。

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山上の本丸は石垣がほとんど撤去されていますが、本丸の下部には今でも石垣が一部残っています。

石垣の積み方は野面積みです。

隅石は算木積みになっていいます。

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天正年間はこのような石垣が山上の曲輪全体に築かれていたと思われます。

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かつては山頂は草木が茂繁していて石垣は全く見えませんでしたが、今は見学路が整備されていて、石垣がよく見えます。

(続く)
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水口岡山城 その3 [お城踏査]

水口岡山城の続きです。

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西の丸跡です。

本丸の西にあります。

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ここは土塀と櫓が模擬復元されています。

土塀は狭間も開けられている本格的なものです。

長さは20mほどです。

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土塀と櫓の位置関係です。

小さくて麓からは全く見えません。

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観光目的の模擬復元なのでこんな形だったのか、位置関係は不明です。

櫓は上に登れます。

見晴らしは抜群です。

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西の丸部分の縄張り図です。

本丸とは深い堀切で分断されています。

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本丸の下にある食い違い虎口跡です。

土塁に寄って虎口が食い違っているところがわかるでしょうか。

一部に石垣も見られます。

(続く)

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水口岡山城 その2 [お城踏査]

水口岡山城の続きです。

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山頂までは一息あります。

標高282mです。

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山頂はかなり広い空間が広がっています。

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本丸櫓の跡です。

天守の跡とも言われます。

水口岡山城は天正13年の築城なので、天守相当の櫓があったと思われます。

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水口岡山城は実は2つの天守があったのではないかと言われています。

発掘調査の結果大きな櫓の跡が本丸の東西から見つかっています。

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山頂にある縄張り図です。

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その本丸部分のアップです。

現在地とある東西にケバの高まりがありますが、そこで天守跡想定地です。

天正13年の城ならば天守があって然るべきですが、本丸の東西に並び立つように2つの天守があったとすればとても珍しい事例です。

(続く)

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