蒲形陣屋大手門

愛知県蒲郡市にあった蒲形陣屋の大手門です。

竹谷松平氏の陣屋です。




蒲郡市博物館に移築されています。



形式は高麗門です。

文化15年（1818）の建造と推定されています。

明治維新後は宝飯郡御津町に移築されましたが、老朽化により平成3年に蒲郡市に再移築されました。



門扉です。

上部は透かしになっています。

伊奈城の移築門

愛知県豊川市にあった伊奈城の移築門です。



豊川市御津町の仲仙寺に移築されています。



薬医門です。



壺金です。

城門らしく重厚です。



柱です。

移築門らしくほぞ穴がいくつも見られます。



屋根にはシャチが載っています。

高槻城の移築門

高槻城の移築門です。



高槻市大手町の本行寺にあります。

どこの門だったかは不明です。



本瓦葺きの高麗門です。

斜め後ろから。

門としては少し小さく感じます。

移築の際に少し切り詰められたのかもしれません。



門扉です。

城門らしく重厚な門です。

養林庵書院

宇治市の養林院書院です。



養林庵書院は慶長６年（1601）に伏見城より移築したと伝えられます。

入母屋造り檜皮葺きです。

非公開なので中は入れませんが、一度見てみたいです。



説明です。

伏見城の移築御殿

京都府宇治市の興聖寺に伏見城の御殿が移築されています。



御殿は今は法堂として使われています。



慶安元年（1648）に移築されました。

伏見桃山城の遺構と書かれています。

血染めの天井と鴬張りです。



血染めの天井です。

丸で囲ったところが血痕の跡です。

関ヶ原合戦の前に伏見城に立て籠もった鳥居元忠ら東軍は西軍の大軍に囲まれて落城します。

その時の廊下の床板を天井にしたものです。



釘隠しです。

小牧陣屋の大手門

愛知県西尾市吉良町小牧にあった小牧陣屋の門が移築されています。



西尾市吉良町荻原の旧糟谷邸に移築されています。

糟谷邸は江戸時代の豪商です。

立派な長屋門です。



門扉です。

頑丈な造りです。



見張り窓です。



裏からの図です。

長篠城の移築門

長篠城の移築門が残されています。



愛知県新城市の桃牛寺に山門として移築されています。

薬医門です。

門の柱は太いです。

屋根は桟瓦葺きです。



裏側からです。

長篠城の弾正門を移築したといわれます。

長篠城から新城城、そして永住寺に移築されてから桃牛寺に移築されました。



門扉です。



門の屋根の小屋組みは寺院の形式です。

門も門扉が藁座となっていて城門の形式ではありません。

柱などの部材が長篠城の門のものを使用して、扉や屋根は後世に付け加えられたようです。

白石城移築門 その２

白石城の移築門の続きです。



先に延命寺に移築されている城門を紹介しましたが、実は市内にはもう一つ白石城の門が移築されています。

當信寺に移築されている東口門です。

延命寺のものより少し小ぶりです。



門の前に標識が書かれています。



裏の写真です。

表も裏もデザインはほぼ同じです。



横からです。

窓は円形です。



東口門は三間一戸の二階門です。

もともとは二の丸の大手二の門でしたが、廃城後に市内の専念寺に払い下げになり、明治20年の東北本線開通の時に當信寺に再移築されました。

国の登録文化財です。

瓦は桟瓦に葺き替えられています。



門の扉は藁座が使われていて、新しいものです。

白石城移築城門

宮城県白石市の白石城の移築城門です。



白石市内の延命寺に移築されています。



裏から見たところです。

厩口門を移築したと伝えられます。

三間一戸　二階建の瓦葺き門です。

屋根は切妻です。

高さは少し切り詰められています。



国の登録有形文化財に指定されています。



門扉は取り外されています。



柱にはほぞ穴が残っています。

移築の痕跡を物語ります。



門前に旧白石城厩口門との標識が建てられています。

水口城の御殿の玄関

水口城の御殿の玄関が甲賀市内の蓮華寺に移築されています。



お寺の庫裏の玄関に使用されています。

唐破風になっています。



屋根の部分です。



紅梁の部分には三つ葉葵が彫られています。

水口城が徳川将軍の宿泊所として作られたためです。



玄関の天井です。

格式のある格天井です。



蓮華寺は浄土真宗高田派の寺院です。

水口山蓮華寺です。